「ガクチカで話す内容が思いつかない…」「アルバイトの話って評価されないんじゃないの?」そんな悩みを持つ就活生は多いのではないでしょうか。実は、アルバイト経験は、伝え方さえ工夫すれば非常に評価されやすいガクチカの題材です。企業の面接官は、成果の大きさよりも、その経験の中でどんな姿勢を持ち、どう行動し、何を学んだのかに注目しています。この記事では、アルバイト経験を効果的に伝えるための構成や、面接官が見ているポイント、例文、NG例までを徹底解説していきますので、最後まで必見です!目次ガクチカでアルバイトの経験を話してもいいのか結論から言えば、問題ないどころか、むしろ強力な武器になり得ます。大企業の採用担当者も「アルバイト経験はその人の人柄や姿勢が現れる素材」として高く評価することが多く、自己PRと同様に準備すべき重要なパートです。ただし、単に「バイトで頑張りました」では不十分なのが実態です。どのように伝えるかがポイントになってきますので、工夫をしていきましょう。バイトをガクチカにする際に注意したいのが、「成し遂げたことアピールをしすぎるとかえって勘ぐられてしまう」という点です。これは、「アルバイトごときでお店の売上を300%にするとか、社員は一体何をしていたの?そのバイト先大丈夫?」と思われてしまう現象です。面接官の間ではあるあるな事象ですので、謙虚に注意していきましょう。面接官がアルバイトのガクチカで見ているポイントそれでは、具体的に面接官がアルバイトのガクチカでどんな部分を見ているのか、ポイントを3つ紹介します。まずはこのポイントを押さえながら、自分のガクチカづくりにつなげていきましょう!課題に対する主体性困難への向き合い方チームへの貢献課題に対する主体性「自ら課題を発見し、解決策を考えて動いたか」が問われます。言われたことを淡々とやるだけでは作業では、面接官からすると一般のアルバイトレベルだと認識されています。そのためガクチカで伝えていく上では、自分の頭で考え、行動した姿勢が評価されるということを押さえておきましょう。自分のアルバイト経験を思い返し、ただ作業をするのではなく、なにか工夫をしたり、習熟のために頭を使った経験こそがアピールポイントになってくるということです。困難への向き合い方トラブルや壁にぶつかったとき、どんな行動をとったのかは非常に重要な観点です。その中で見える「思考力」「ストレス耐性」「協働性」などが選考の評価項目に直結します。これは社会に出てからも、様々な側面からあなた自身に負荷がかかるものですので、その時にどんな対応をしたのかは、評価するうえで非常に重要な観点とアンリます。困難が大きければ大きいほど、臨場感は出てきますし、社会人での応用もききそうだなと言う観点で評価がつきやすいです。思い出したくないこともあるかもしれませんが、困難な場面を思い出し、エピソードとして相手に伝えていきましょう!チームへの貢献これは、「一人で頑張った話」ではなく「周囲とどう関わり、成果を出したか」の視点が重要であるという点です。就職活動というのは、何処かの組織の一員として働けるかどうか、という観点が求められますので、その前段としてアルバイト先ではどうだったのかは重要な判断材料になってきます。そのため、個人でどう打開したのかよりも、周りの社員やアルバイトとどう関わりながら、自分は行動してきたのかが書けると面接官が求めている内容に近づいていきます。どの職場でも他者との関わりは必ずあるはずですので、その側面で過去を紐解いてみると良いでしょう。ガクチカで評価が高いアルバイトの特徴次に、ガクチカで評価が高いアルバイトの特徴について解説していきます。これは、アルバイト先の話ではなく、どんな風にアピールすると高評価をもらいやすいのか、という観点が重要になりますので、必見です。リーダー経験や工夫がある長期間継続しているその上でわかりやすい成果や数字が示せるリーダー経験や工夫があるバイトリーダーや新人教育などの役割を担った経験は「他者からの信頼の証」として評価されます。これは上述の通り他者にどのような働きかけを行ってきたのかが、評価要素としてあることにつながってきます。社員と協力した仕組みづくりや改善提案なども好印象です。組織に対して自分の役割以上にどんな貢献が出来たのかは社会人になってからも求められる姿勢になりますので、自ずと評価も高くなってきます。長期間継続している継続は力なりとはよく言いますが、半年以上の継続経験は粘り強さや責任感を示します。単発や短期よりも「継続的な関与」が面接官には響きます。これは、新卒採用として「定着する人材を求めているから」という要素が大きいです。企業も多くの費用をかけて採用活動を行っているので、前提として、入社後定着してくれる人材を採用したいと思っています。アルバイトを3ヶ月でやめてしまう人が会社を3年続けられるのか?多くの面接官がもつ答えは”NO”となっているため注意していきましょう。その上でわかりやすい成果や数字が示せるこれは、その成果や数字だけでは意味をなしませんが、やはり話の中で定量的な結果があると面接官の解像度が上がります。売上○%UP、リピート率向上、ミス削減など、成果が数字で語れると説得力が増します。仮に具体的な数値が出せなくても、比較対象(前年、他店など)があると効果的です。ガクチカでアルバイト経験を伝える時の構成それでは、ガクチカでアルバイト経験を伝えるときの構成について解説していきます!前提として、何事にも結論ファーストで伝えるのが鉄則ですので覚えておいてください!さらに以下の構成に沿って各項目の参考文も紹介しますので、ご自身の内容に照らし合わせながら、整理してみてください!結論を一言でまとめる背景・課題行動結果・学び結論を一言でまとめる「私はアルバイト先の飲食店で、売上改善に向けた問題提起を自ら行い、注文オペレーションの見直しに貢献しました」のように、最初に取り組んだことと成果を伝えます。背景・課題どんな環境で、どんな課題があったのか、話の起点になる課題を説明します。「ピークタイムの回転率が悪く、お客様の待ち時間が長かった」など、課題を明確に伝えましょう。行動自分が考え、実行した工夫を具体的に書きましょう。「働く中でオーダーシステムの声かけルールに違和感を感じたため、自ら最適な役割分担を再設計し、その案を店長に提案した」など、主体的な行動を示します。結果・学び結果はできる限り数字で示しましょう。例えば「その結果、社員ごとの役割分担が明確になり、回転率が15%改善、売上も1.2倍になった」などです。更には、「主体的に動くことで、周囲の協力も得られると学んだ」と締めることでこの経験をどう活かしていきたいのかまで言及していきましょう!ガクチカについて効果的な書き方や伝え方をもっと知りたいという方は、以下の記事も参考にしてください!【例文】ガクチカとは?|ES・面接ごとの書き方・伝え方・構成を就活のプロが徹底解説【アルバイト別】ガクチカの例文さらに、アルバイト先の分野別に参考例として骨格案となる例文を作成しましたので、ぜひ参考にしてみてください!飲食系(居酒屋)居酒屋での接客アルバイトにて、顧客満足度向上を目指したオーダー時の声かけ改善活動を自ら主導し、スタッフと協力して普及させた。結果、アンケート評価が前年比で1.3倍に上昇しました。教育系(個別指導塾)個別指導塾で講師として、生徒一人ひとりの性格に合わせた学習方法を模索し、担当した中学生5名全員が志望校に合格させた。親御様からの信頼も厚くなり、大きなやりがいを感じた。サービス系(コンビニ)コンビニでのアルバイトを通じて、品出しの効率が悪いという課題を感じ、自主的に在庫配置を見直すアイデアを店長に提案し実行した。配置後は朝の品出し時間が30%短縮され、業務効率が大幅に改善したことで、改善活動の大切さと課題解決のやりがいを感じた。アルバイトのガクチカで評価を高めるポイント・コツ3選それでは、次のステップとして自分のアルバイトガクチカを更に相手に伝わりやすくするコツをご紹介します!成果ではなく「姿勢」を強調していく主観を控え、事実ベースで語る論点は1つに絞る成果ではなく「姿勢」を強調していく面接官は「結果」よりも「プロセス」や「姿勢」を重視します。失敗した経験でも、学びと変化があるなら十分に評価対象になります。就活で難しいのが、成果だけであなたを見ていない点です。成果の大小だけで評価されるのであれば、ガクチカなどという回りくどい聞き方はされず、「アルバイト先での成果を教えて下さい」という質問になっているでしょう。ガクチカで確認したいことは、あなたの人物像です。成果に固執しすぎないというのも大切なポイントになってきます。主観を控え、事実ベースで語る「頑張った」「大変だった」だけでは伝わりません。それは学生の感想でしかなく、大人が求めているレベルとは言い難いでしょう。「何を」「どう」「どれくらい」といった客観的な情報で語ることで、説得力が増していきます。定量的に語れるとなお分かりやすいでしょう。ただし、あくまでも知りたいことはあなた自身のことです。アルバイト先の事実を羅列してしまい、アルバイト先の説明にならないように注意してくださいね!論点は1つに絞る複数のバイトを列挙するのは基本的にNGとなります。これは印象に残らないためで、1つのアルバイトに絞って深掘りをしていきましょう。もしくは、複数のアルバイトを通じて一貫して大切にしていることなど、論点は一つに絞ることが大切です。あなたがどんなアルバイトをしてきたのかについては、面接官はそこまで興味がありません。そのアルバイトを通じたあなたの価値観や考えに興味がありますので、その観点はぶらさない様にしていきましょう!ガクチカでアルバイト経験を伝える時の注意点一方で、ガクチカアルバイトを相手に伝えていく際の注意事項は何なのか?不安な方も多いと思います。以下に注意点を3つほど紹介しますので、ご自分のものと照らし合わせてチェックしてみてください!ただの作業報告にしない盛りすぎない自己満足で終わらせないただの作業報告にしない「レジを担当していました」「料理を運んでいました」だけでは不十分です。その行動は一般の人とどんな違いがあるのかをアピールしていく必要があります。つまり「どんな工夫をしていたか」に焦点を当てて考えていく必要があるということです。レジ担当であれば、正確さと速さを両立するためにどんな工夫を行ったのか、料理を運ぶ際にはお客様に迅速かつ確実、丁寧に運ぶ際の自分なりの工夫などが求められますので、今一度自分の当時のことを思い出して見てください!盛りすぎない実際よりも成果を誇張しすぎると、面接において深堀りされた際に破綻してしまいます。そのため、事実ベースで、等身大の魅力を伝えることが大切です。等身大というのが難しいところではあるのですが、まずは事実を思い出してエピソードを書き出してみると良いでしょう。その後、あの時こんな気持だったな、確かこんな気持だったかも?といった形で定性的な心情などを書き加えていきます。そうすることで事実としては盛りが少なく、自分の感情は、ある意味嘘ではないので深堀りされた際にも対応できるエピソードになっていくと思います。自己満足で終わらせない「私は頑張りました」ではなく、「その頑張りがどう組織に貢献したか」を意識して伝えていきましょう。面接官は、あなたが会社に入って活躍するのかどうかという観点で面接を行いますので、頑張ったアピールをされても、「それで何が言いたいの?」という気持ちになってしまいます。そのため、自分で頑張ったと思うのであればそれをどのように活かしていきたいのか、具体的な変換を行うことで印象がガラリと変わります。言いっぱなしにしないというのはある意味優しさでもありますので、面接官に優しい返答を心がけましょう!アルバイトのガクチカについてよくある質問アルバイト経験をガクチカにしていく際に、我究館生からも多くの質問をいただきます。中でも何度もされたことのある質問を回答とともに少しだけご紹介しますので、ご自分の解決に役立ててくださいね!アルバイトでの実績がない時はどうしたらいい?「実績=数字」だけが評価ではありません。地道な努力や、困難を乗り越えた経験も十分ガクチカになります。「続けたこと」「変わったこと」に目を向けましょう。この記事でもたくさん解説してきた、人物像というキーワードがその答えになると思います。実績が出ていなくても大丈夫です、あなたがどんな人なのかわかればそれが正解です。話の結末としてわかりやすいのが実績や成果ですが、そこが本質的ではないということをぜひ念頭においてください!アルバイトの経験は盛って伝えても大丈夫?基本的にNGです。盛った内容は、面接官の質問でバレるリスクが高く、信頼を失う原因になります。正直で具体的な内容を的確に答える方のほうが印象に残りやすいです。面接官は「盛っているな」という嗅覚に長けている方が多いです。アルバイトの立場でそんなこと出来るはずがなかろうという視点で面接官はアルバイトのガクチカを見てきます。そのため、成果や経験で盛るのではなく、自分の人物像を明確にしていくという点に焦点を当てて面接やESのの対策をしてみてください。ガクチカを深掘りして魅力的に伝えるなら我究館の無料説明会本記事ではアルバイト経験をどの様にガクチカとして表現し伝えていくかを徹底解説しました。アルバイトだって立派な学生時代の経験です。が、お金を稼ぐためにアルバイトをしている人がほとんどではないでしょうか?そのうえで、どんな工夫をし、職場に影響を与え、自分が成長してきたのかを明示することができればアルバイトのガクチカはかなり強力なものになります。一方で、それでも「自分の経験をどう伝えたらいいか分からない」「ガクチカの深掘りがうまくいかない」といった悩みを持つ就活生には、一人で悩まずに我究館の個別相談会でプロコーチに相談することをオススメします。まずは個別相談会で、「伝わるガクチカ」の作り方を体験してみてください!