就職活動の不安要素の一つとしてよく挙げられる「面接でのマナー」。キャリアセンターなどで丁寧に教えてくれるところもあれば、大学によっては、マナーくらい自分で身につけましょうというスタンスのところも多いようです。そこで今回は、後悔のない就職活動を叶える我究館が、面接のマナーについて徹底解説します。筆者は実際に人事部で対面でもオンラインでも面接官を行っていましたので、よりリアルな面接マナーを伝授していきます。ここまで就活を頑張ってきてうまく行っていない人も、ここから就活を頑張りたい人も必見です!目次 新卒の就活面接におけるマナーとはまず新卒の就活面接におけるマナーについてですが、大きく2つに分けることが出来ます。一つは視覚的なマナー、もう一つが言語的なマナーです。視覚的なマナーとは、いわゆる見た目で、面接官が目で見て分かる範囲のことを指します。服装・髪型・爪先・カバン・靴・眉毛・表情などが挙げられます。こちらは第一印象につながりやすい要素となりますので、その後の面接がどのように進んでいくのかを左右する重要な要素となっていきます。言語的なマナーは、面接官の耳に入る情報におけるもので、敬語・声・抑揚・語尾などが挙げられます。資格情報よりも第一印象にはつながりにくいですが、面接の評価項目の大半を占めているのが言語的なマナーとなりますので、こちらもきちんと対策をしていきたいところですね!面接時の服装・身だしなみ面接時の服装・身だしなみといった視覚的なマナーについて、男女別で詳しく解説をしていきます!男女共通の服装・身だしなみの注意点男性の服装・身だしなみの注意点女性の服装・身だしなみの注意点男女共通の服装・身だしなみの注意点スーツや服装は清潔感を第一に髪型は整え、派手な色は避ける靴やカバンもビジネスにふさわしいものを爪や手元のケアも忘れずに男女に共通している部分で行くと、清潔感があるのかという観点はとても大切です。スーツのプレスライン(アイロンがけ)はきちんとしているのか、サイズは大きすぎず小さすぎないか、靴はつま先も磨かれているか、シャツはアイロンがけがされているか、などです。また前髪の長さについて、眉毛くらいまでは許容範囲ですが、目にかかってくるとマイナス評価となりますのでご注意ください。加えてネイルについては、基本NGです。ファッションではないため本来の爪の状態で臨んだほうが無難でしょう。男性の服装・身だしなみの注意点スーツはシンプルな色・デザインを選ぶネクタイの長さと柄靴下とベルトの色は黒で統一眉毛と髭の手入れ時計やアクセサリーはシンプルに男性はネクタイの長さと柄に注意です。最近はTHE就活生というストライプよりも無地の印象が良いようです。えんじ色や深緑、紺色などがおすすめです。また、靴下の色とベルトの色は黒で統一しましょう。白い靴下はファッションの部類にみなされてしまうためNGです。男性は眉毛・ヒゲの手入れを忘れがちです。毎日剃る必要がない人も定期的に手入れを行って爽やかな印象を常に維持できるようにしてみてください!女性の服装・身だしなみの注意点ストッキングの断線ブラウス・インナーは白や淡い色をメイクはナチュラルにアクセサリーは最小限髪型は清潔感を重視女性はストッキングの断線などにも注意してください。また、血色がよく見えるようにファンデーションなどで軽く化粧をすることが好ましいとされています。前髪について、おでこが見えるようにピン留めをすべきかという質問が多いですが、受ける企業によってアレンジすると良いでしょう。普段から私服で仕事をしている企業でそのようにする必要はありませんが、いわゆるお堅い企業では上記のような対策も必要です。面接で必要な持ち物必須で常に持っていたいものは、就活用のカバン・ハンカチ・ティッシュ・筆記用具・手帳・スマートフォンといったところでしょう。カバンハンカチティッシュ筆記用具メモ帳/手帳スマートフォンノートパソコンモバイルバッテリー腕時計手ぶらで面接に行くことは基本的にNGです。さらに欲しいものとしてはノートPC、モバイルバッテリーです。空き時間にESを書くなど時間を有効活用できたり、面接前のESチェックができたりします。また、女性特有かもしれませんが化粧ポーチや鏡をカバンに入れておきたいところです。身だしなみを最終チェックする際に役立ちます。身だしなみなどを整えることはもちろん、緊張しているときこそ表情が硬くなりやすいので、鏡で自分の状態をチェックしてみてください。【対面面接】面接のマナー対面面接における面接のマナーについて解説していきます。最近はオンラインでの面接機会が圧倒的に増えましたので、対面面接のマナーが分からないという方も多いのではないでしょうか。以下項目ごとに解説していきますので一つずつ確認していきましょう!受付・訪問待機中入室面接中退出 受付・訪問まずは訪問です。時間は集合時間の15分前には到着しているようにしましょう。これは万が一の電車遅延や駅からのルートで迷ったときにも余裕を持って対応できる時間として重要です。万が一集合時間に遅れそうな場合は、可及的速やかに企業に遅れそうな旨連絡をしてください。この連絡ができる人は、次回も案内をもらえる可能性が高いですが、連絡もせず集合時間に間に合わなかった場合は、その後の案内をもらえることはほぼありませんのでご注意ください。施設についたら、コートなどを脱いで手にかけてから入館をするようにしましょう。コート着用のまま入館するのはマナー違反となりますので要注意です!待機中入館が無事にできたら、係の方に待機室へ案内されます。ここでは面接の順番が来るまで席にかけて待つわけですが、その際に気をつけたいのが、面接はすでに始まっているという点です。待機中の様子やあまりにも横柄な態度を取っている場合には、係の方と人事部はつながっている場合があります。決して面接はまだだと気を抜かず、すでに面接は始まっているんだと気を引き締めておきましょう!入室そして自分の順番が来ると、面接会場へ案内されます。入室の際には、ノックは3回、相手の反応があり次第、「失礼します」と伝えてから入室してください。その際に気をつけたいのが、話す動作と動く動作を分けることです。喋りながら入室すると誠実な印象が薄れてしまうため気をつけましょう。会場に入った後は、面接官の指示に従ってください。くれぐれも自分で椅子を見つけて勝手に進むことがないようにしましょう。着席の際にも面接官に「おかけ下さい」と言われ次第、「失礼します」とともに着席をしてください。面接中面接が始まると、緊張からか細部にまで神経がいかなくなることもあります。ただし、常に姿勢は美しい状態をキープしたいものです。椅子の腰掛けは半分より前面に、背もたれには寄りかからずに姿勢をキープし続けてください。男性であれば握り拳をもも上に、女性であれば両手を足のつけ根に沿えた状態を保ちましょう。面接中は言葉遣いに意識をしながらも、端的に短くまとめることを意識したいところです。これは、面接=コミュニケーションとも言われる所以でもありますが、長ったらしく喋り続けることは大人に対して失礼に当たることがあります。また相手の目を見るというのも非常に重要な要素です。緊張で難しいかもしれませんが、伝えたいという姿勢をアイコンタクトで表現していきましょう。退出質問が一通り終わると面接は終了となります。ここでも面接官の案内がありますのでその指示に従う形で行動をしてください。扉の前まで行きましたら、「本日はありがとうございました、失礼します」といって退出をすれば完了です。最後まで気を抜かず、また笑顔を忘れずに一連の動作を行ってください。【オンライン面接】面接のマナー次にオンライン面接でのマナーについて解説していきます。基本は対面の場合と変わらないのですが、オンラインならではの注意点も解説していきますね!事前準備入室(ログイン時)面接中退室(ログアウト)事前準備事前準備としては、10分前には指定のURLにアクセスし、待機室で待っているようにしましょう。早すぎるようにも思えますが、面接官側の印象としてはスケジュール管理がしっかりしている方、熱量の高い方なのかなという第一印象に繋がります。くれぐれも直前まで身支度をしたり、ESの見直しをしていてバタバタしながら面接時間を迎えるということがないように気をつけてください。入室(ログイン時)入室が許可されるといよいよ面接官と顔合わせを行うことになります。このときの背景は無地などシンプルなものにしておくと良いでしょう。景色や実際の部屋など情報がある背景にすると、面接官が気を取られてしまうため、注意が必要です。また、自分の顔がどのように相手に移っているのか、事前に確認をしておくのも効果的です。トップ内定している我究館生は、照明などを活用して、画面写りがいい状態を自ら演出していたりします。zoomなどの機能でも調整が出来ますので、画面越しに自分がどう見えているのか確認しておきましょう。面接中面接中は対面同様に、面接官の質問に真摯に応えていくことに他なりません。オンライン面接でやってしまいがちなのは、カンペを読んでしまうということです。おそらくバレていないと思ってのことだと思うのですが、少しでも疑わしい様子が確認出来次第、あなたの評価はガタ落ちです。個人的には絶対NGな行動だと思います。それよりも拙い言葉で構わないので自分の言葉で想いを伝えるようにしてください。面接官は発言の完成度を見ているのではなく、伝えようとする姿勢を見ています。またカメラの位置についても注意が必要です。相手の顔が画面中央にあるため目線が下を見てしまうと面接官はアイコンタクトをしてくれないのかなと不安になってしまうことがよくあります。カメラと目を合わせながら会話をする練習をしておきましょう。退室(ログアウト)面接が終わったら退出です。面接官の指示に従いミーティングを退出するようにしてください。その際に、終わったら必ず退出出来たことを確認してから気を抜くようにしてください。退出が出来ていないまま、普段の音声などが相手に聞こえてしまうと最悪です。面接終わりの達成感で致命的なミスが起きないように今一度確認を行いましょう!ここまで就活のマナーについて詳しく解説をしていきましたが、マナーの対策もできる就活塾は以下の記事でのまとめているのでぜひ参考にしてください!【2025年】おすすめの就活塾人気ランキング10選|料金や口コミを徹底比較対面・オンライン面接についてよくある質問我究館でコーチとして日々学生と接する中で、学生からよく聞かれる質問をご紹介します。元採用担当者としての目線で回答をするため、一つずつご覧ください!面接官は何を見ている?新卒の就活でマナーはどれだけ大切?面接は何分前に到着していたらいい?面接に私服でお越しくださいと言われたらどうしたらいい?Q. 面接官は何を見ている?一括りにしてみると「仲間に入れたいか否か」という視点で見ていると言えると思います。面接官の手元には、面接評価シートと提出されたESが準備されていて、ESに基づき質問を投げかけ、その反応を評価シートに記入していきます。細かく言えば、面接官が見ているものは「発言内容」ということが出来ますが、現場感としてはそこだけではないというのが本音です。コミュニケーションや態度の面から、入社後に一社員として活躍している姿をイメージできるのかどうかという視点を大切にしています。Q. 新卒の就活でマナーはどれだけ大切?面接官によってばらつきはあると思いますが、かなり重要であると認識しておくと良いでしょう。就活という行事に対して、どこまで情報収集を行い準備してきたのか、試されるのがマナーです。新卒だからこそ、感度が高い学生と低い学生に差が出やすいという側面もありますし、学生ながら大人の目線を考慮してマナーを理解しているというのはかなり加点要素になります。もちろん能力面の評価も必ずされますが、マナーを有している学生と有していない学生では面接官の印象がかなり変わってきてしまいます。Q. 面接は何分前に到着していたらいい?遅くとも集合時間の15分前には到着するようにしていてほしいです。何があるか分からないので絶対に遅刻は避けるということを第一優先で考えておきましょう。Q. 面接に私服でお越しくださいと言われたらどうしたらいい?最近増えてきているのが、「服装は自由です。面接にも私服でお越しください」といった案内に就活生が頭を悩ませてしまう場面です。正直「『スーツで来て下さい』と案内されたほうが就活生も気持ち的に楽なのにな…」と思うのですが、大手企業などでも私服で面接参加を案内する企業が増えているように感じます。この私服案内がなされた場合、カジュアルとフォーマルの中間点が最適解になると思います。いわゆるオフィスカジュアルというジャンルの服装を目指してみてください。女性であれば長めのスカートやパンツにカーディガンをあわせたり、男性であればスラックスや暗めのチノパンにシャツをあわせるといったコーディネイトが無難でしょう。第一志望に内定するなら我究館この記事では、面接のマナーについて、対面・オンラインともに人事部の目線も取り込みながら徹底解説をさせて頂きました。面接は回答内容などの言語情報も重要ですが、資格情報となる身だしなみも第一印象を形成するうえでは非常に重要な要素です。相手が大人になることで、今まで学生同士の交流では想像もしなかった部分が致命的になるということも考えられます。ぜひ自分の身だしなみやマナーに心配が残るという方は、我究館を始めとする就活塾を活用して、社会人相手の人間性を身に着けていきましょう。第一志望に内定することはもちろん、内定だけでなくその先の人生においても活躍し続けたいと考えている方は、我究館でさらに人間性に磨きをかけましょう。社会人経験豊富なコーチ陣が、あなたの大活躍のためにマナーのみならず自己実現や夢などあらゆる悩みに真摯に向き合い続けてくれる環境です!