ESや面接で質問される定番設問の「長所・短所」。長所は回答しやすいが、短所は評価が下がりそうで慎重になる方も多いのではないでしょうか。また、そもそも自分の長所と短所がわからないとの声もよく聞きます。こちらの記事では「長所・短所」の見つけ方や書き方について解説します。これからESや面接が控える方は是非参考にしてみてください。 目次面接官は長所と短所で何を見ている?ESは面接を意識して書く必要があります。面接官が見るポイントを踏まえてESを作成できると評価に繋がりやすいので、是非下記ポイントを参考にしてみてください。見ているポイント①自社の採用ターゲットの特徴に合致しているか本記事のタイトルのようによく「評価されやすい長所・短所」という表現が見受けられます。正解の長所・短所の伝え方があると思っている人も居ますが、残念ながら万能な表現はありません。それは、各企業が異なる採用基準を持っているためです。企業は採用ターゲットを決める際に、長所・短所についても想定します。ESや面接ではその特徴に近いかどうかを判断するのです。見ているポイント②その長所・短所に信憑性があるか(見た目・話し方)面接官はその長所・短所が本当なのかを確認するために質問を実施します。信憑性が足りない原因として見た目や話し方と内容の不一致があります。大人しい見た目をした方が主体性を長所としても信じ難いと思います。このように見た目や話し方のトーンと主張したい長所・短所に違和感があれば評価がさがるため気を付けてください。 ESに書く長所と短所の見つけ方下記3ステップに従えばエントリーシートに記入する長所と短所が見つかるため、参考にしてみてください。①過去の充実した経験と最も辛かった経験を振り返る長所は充実した時に発揮され、短所は辛かった時に作用します。充実した時と辛かった時をそれぞれ2点ほどピックアップしてみてください。これは直近の経験である必要はなく、幼少期からで考えて頂いて結構です。②充実した時と辛かった時に側にいた第三者からその時の特徴を聞いてみる人間は忘れる生き物のため、過去の記憶に曖昧な部分が出てきます。それゆえ、充実した時と辛かった時に自分の側にいた人を頼りましょう。その時の自分がどんな状態だったのかを聞いてみましょう。ポイントとしては、どのような点でイキイキしていたか、どのような点で大変そうだったかを聞いてみると良いでしょう。③良い状態と悪い状態を基にした自分の特徴を書き出す。①②で得た情報を基に良い状態・悪い状態の特徴をピックアップしてみましょう。それが長所・短所となります。例①【充実していた要因】人前に立ってみんなをまとめている時が充実②【周囲からの声】・全員の意見をしっかり聞いていた・熱意をもってかなり準備してみんなを引っ張っていた③【良い状態の特徴から導かれる長所】・みんなの意見を汲んだリーダーシップが発揮できる・熱意をもって人の心を動かせるESで長所を伝えるおすすめの構成長所は下記のように記載すれば納得度が高くなります。①結論「私の長所は~です。」結論を端的に記載しましょう。「主体性」、「リーダーシップ」のようによく使う言葉は他社と差別化できないためお勧めしません。もし「主体性」を伝えたいのであれば、どんな主体性があるのかを深堀りして書いてみてください。※差別化できる長所「主体性」の例 ・組織の中で必ず一番に手を上げて物事を実施できるところ ・組織の課題を自らピックアップして解決策を提案できるところ②長所ができた背景幼少期までさかのぼっても良いのでその長所の起源となるきっかけを記載しましょう。ここは長所の納得度を上げる上で重要なので、長くなっても問題ありません。③長所の根拠となるエピソード具体的なエピソードを長々と書くのではなく、根拠となるエピソードを複数書きましょう。複数書くことで再現性がアピールできます。2~3個ほどあればよいでしょう。④社会人としてその長所をどう生かしていくか志望企業で就業したことはないので、自分の強みが生かせるかは断言しにくいはず。それゆえ、その企業でどう長所を生かすかより社会人としてどう生かすかを記載しましょう。 ESで短所を伝えるおすすめの構成短所は下記を参考にしましょう。決して良く見せようとし過ぎないように気を付けてください。①結論「私の短所は~です。」結論を端的に記載しましょう。注意点としては、「時間を守れない」のような社会人的にだらしなく感じるものは無意識化に低い印象になりますため、避けましょう。もし時間を守ることが苦手なのであれば、なぜ苦手なのかを深堀り、その中心となる短所を書きましょう。②短所の要因このような特徴があるから短所が生まれましたのような表現にしましょう。こちらも長所と同様、企業側が最も注目するポイントのため、長くなってもかまいません。③短所の根拠となるエピソードどんな時に短所が発生してしまうかを正直ベースで記載しましょう。ただ事実だけを話すより、原因を加えて「~があるから~ということが発生しました」のような構成がおすすめです。④今短所とどのように向き合っていて、今後どうしていきたいか社会人として、短所に向き合える人が評価されます。それゆえ、今短所に向き合うために何をしているか、今後どのように向き合おうとしているかを記載しましょう。エントリーシートの長所の例文例文私の長所は負けず嫌いな性格を活かして結果を出せる所です。幼少期から塾に通っており、自分の点数と周囲の仲間の点数が認識できる環境に居ました。 他人を意識する癖がその時からつき、他人に負けないようにコツコツ努力するようになりました。 高校生の際にはサッカー部でレギュラーになるためにライバルよりも早くに練習を開始して練習量を圧倒し、レギュラーを獲得しました。 現在は訪問販売のアルバイトで成績1位になるために誰よりも訪問数をこなし、6か月連続1位を継続しています。 社会人になってもこの特徴を生かし、コツコツ努力する事で結果を出していきたいです。エントリーシートの短所の例文例文私の短所は自分が結果を出すことにこだわり過ぎるあまり、周りが見えなくなる時がある所です。 幼少期から目に見える結果で比較されてきたため、結果にこだわる事が習慣となりました。あまりにストイックに結果を 追い求めるため、時に周囲に対して利己的な態度をとってしまう事があります。 高校の際、部活で勝つことにこだわり過ぎるあまり、手段を選ばず行動をしたことで周囲に迷惑をかけたこともありました。 現在では、周囲と何かの目標を追う際には、メンバーに対して周りが見えなくなった際には指摘してほしいと伝えるようにし、 迷惑をかけないように意識しています。社会人になっても結果にこだわる特徴はそのままにしつつ、周囲の協力を得ながら 利己的にならないような仕組みづくりをしていきたいと思います。まとめ今回の記事ではESの長所・短所の書き方について解説しました。評価される長所、マイナスに思われにくい短所を探しがちですが、一番は自分のそのままの特徴を企業に伝える事です。 正直に伝える事で、あなたという人間を正しく企業が判断する事ができます。良い所だけでは親近感がわきません。完璧な人間はいません。短所も自信を持って記載し、面接でも堂々と説明するようにしましょう。