就職活動で聞かれる志望動機。志望動機という明確な理由はあまりなく、ホワイトな環境で楽してお金を稼ぎたいというのが本音の人も多いのではないでしょうか。気持ちが全くわからないわけではありません。ただ、就職活動がどういう仕組みになっているのかを捉えると、本音は置いておいて、やらないといけないことが見えてくるのではないかなと思います。志望動機をどう考え、何をどう準備したらいいのかということをぜひこの記事を読みながら一緒に考えていきましょう。 目次インターンシップの面接で人事が見ていること今回は選考倍率が高い3Daysや5Daysについて言及していきたいと思います。まず考えることは人事がこの複数日程のインターンシップを自社の採用プロセスにおいてどういう意味付けをしているかを理解しましょう。基本的には大きく2つの意味合いがあると私は考えています。1つ目は自社の認知や仕事理解を学生の皆さんにより適切にしてほしいということ。もう1つは採用における母集団形成です。採用の本質は『一緒に働きたい人を探しているだけ』です。各社採用要件やプロセスを明確にしつつ、会社の成長のためにそのタイミングにおけるよい人材を確保したいというのが本音です。この前提条件を理解すると、ほかの就活生よりも自分をインターンシップに参加させたほうがよい理由を言語化できているかどうかがポイントになります。企業理解や仕事理解が進んでいるかどうかインターンシップの志望動機でよく書かれていることは、「知りたい」や「学びたい」という内容です。企業としては自社のことを理解してもらう場としてセットしているので決して間違った内容ではありません。ただ、前述の通り、採用倍率が高いことを想定すると、自分で理解しようとしていないでエントリーしてくる学生と、自分で調べたり考えたりしてエントリーしてくる学生には差が生まれることは想像にたやすいでしょう。インターンシップの内容を確認しながら企業が行っていること、自分がより詳しく知りたいことを明確にしましょう。仮説を立てられているか複数日程のインターンシップでは実務を経験出来たり、ビジネスコンテストのような形でプレゼンをしたりと現場で求められることを疑似体験することが多いです。企業の人は入社後活躍してくれる可能性がある人を採用したいので、仕事理解が進んでおり、入社後仕事をすることに対して意欲的な人が魅力的に映ることは間違いありません。もちろん実際の仕事内容を学生という立場で明確に理解することは難しいでしょう。そこで大事なことは自分なりに仕事理解に対しての仮説を立てることです。実際、現場ではどんなことが行われていて、そこに対して自分の経験や能力がどう活かされると思うかという仮説を整理することが大事になってきます。自己分析は進んでいるか私は志望動機を考えたり、書いたりする際に、「やりたいし、できる」を言語化しようとよくアドバイスをします。入社後やりたいことと、自分の今までの経験から企業に対してアピールしたいこと。この2点は重要になります。特にできることを言語化することは大事になってきます。もう少し具体的にいうと、就活でよく聞かれる自己PRや学生時代に頑張ったことを語るプロセスにおいても自分のできること(入社後活躍する素養)を言語化できていることが大事なります。まずは自己分析を通して自分のことを言語化しましょう。面接における志望動機で特に意識したいポイントインターンシップの面接と本選考の面接は採用プロセスという点において、本質的には同じですが、フェーズが違うので全く同じと捉えるべきではないと私は考えます。では、インターンシップの選考で志望動機を聞かれたときにどうすると良いのかということを一緒に考えていきましょう。インターンシップに自分を参加させるメリットを明確にするシンプルに職務適正があるかどうかを面接で話せるかどうかが大事になります。職務適正の要素としてはいくつかありますが、大きな要素としては、①その企業が進もうとしている道に対しての共感理由②現場で働くうえでパフォーマンス出来るであろう素養これら2つが特に大事になります。他の人よりも自分により適性があることを説明できるよう準備を進めましょう。企業理解(仕事理解)と自己理解を徹底的に企業理解と仕事理解をする上でまず企業のHPをくまなく見ましょう。特にトップのメッセージや中期経営計画、会社の沿革や創業理念など過去から未来に対しての会社の想いや変遷を理解することは大事になります。また、このあたりをチェックした後に採用ページを見ながらどんな人を求めているのだろうということを考えながら自分なりに仮説を立てることが大事です。そして、その仮説を可能であれば社会人訪問や会社説明会で質問し、認識が正しいかどうかを確認してみることをお勧めします。自己分析については一言で説明するのは難しいですが、結果として、自分のやりたいことと出来ることがシンプルに言語化出来ることが大事になります。また、言語化した際にはその言葉の具体的な内容やその背景にあるもの(自分の過去)についても言語化できるように準備を進めましょう。精度の高い仮説が立っているかどうか精度の高い仮説を立てられるようになるために大事なことは何でしょうか。私としては結論は量だと思っています。何事もそうだと思っていますが、最初からうまくいくことのほうが少ないと考えています。勉強や仕事もスポーツも恋愛も一般的には壁にぶつかることが多いはずです。大事なことは出来ないことにぶつかったときに継続できるかどうかです。自分がほかの就活生よりも優れていることを語るために仮説を立てることは簡単なことではありません。ただ、企業のHPを見続けたり、社会人と話をする機会を増やすことで共通点が理解できるようになるし、それが大事な点になります。ぜひ、自分で考えること、アウトプットすること、フィードバックをうけること。この3つのサイクルを回してみてください。受かる志望動機の構成過去10,000人以上の卒業生を輩出した我究館が、過去インターンに受かっていた学生の志望動機の構成について解説をします。結論自分がインターンに参加したほうがいい理由を、入社後にやりたいことと自分の適性や能力から説明することが大事になります。そして、これらを言語化する上で先にも開設している通り、企業の方向性と現場での仕事理解。加えて自己分析を通しての自己理解が大事になってきます。価値観やコア自分の過去現在未来を一貫性をもって語れるようになることを我究館は大事にしています。価値観やコアを言語化するうえでまず考えたり、思い出したりしてほしいことは人生の中であった大きな出来事です。最高にうれしかったことでも、最高に悔しかったり、辛かったりしたことでも良いので、なぜそこに大きな感情の動きがあったかを言語化してみましょう。また、進路など大きな意思決定を自分でした時にもその背景にあるものを言語化してみましょう。大学進学においても、「なんとなく」とか「好き」だからという回答で止まってしまうかもしれません。ただ、自分が今までもそしてこれからも大事にしたいことは何かをぜひ自分に問うてみて、そして言語化してみてください。この作業は決して簡単ではないので、ぜひ他者からのフィードバックを交えながら進めることをお勧めします。自己PR・強み自己PRや強みの中で大事なことは、自分は当たり前のように考えたり、出来たりするけど周りの人はそうではないことというのが1つ考えるヒントになります。ゆえに、考え方としては自分があたりまえに実践していることに疑問をもつことです。自分では当たり前なので、そこに疑問をもつことは難しいので、こちらも先ほどと同様に他者の力を借りながら、自分の当たり前について、気づいたり言語化したりすることを手伝ってもらいましょう。その企業のインターンシップでやりたいこと(学びたいことや確かめたいこと)具体性と本気度には相関関係があると私はいつも思っています。この志望動機を考えるうえでも同じことが言えます。全く調べずになんとなく応募している人たちが多い中で、企業が発信しているHPやウエブ記事、実際の社員の方々とのコミュニケーションなどを通して、差別化をすることは十分に可能です。ただ、上記アクションには時間がかかります。就活生としてまた学生として限られた時間を有効活用するために、優先順位を常に明確にしていきましょう。また、作業スピードをあげるためにも先ほど述べた企業が発信しているHPやウエブ記事、実際の社員の方々とのコミュニケーションを繰り返しながらスピード感を高める努力を繰り返しましょう。まとめ今回の記事の中で大事なことは、①採用の本質を理解し、インターン選考と本選考の違いを理解すること②その上でインターン選考の上で志望動機をどう準備すると良いのかということを理解すること③実際に自分がアウトプットする中で内容を整理し、実際に文章に落とし込んでみることこれら3点です。情報として理解することが第一歩で、その次に適切にアウトプットが出来ているかを他者(できれば社会人)に確認してもらうプロセスに挑戦してみましょう。夢や理想を追いかけることは決して簡単なことではないですが、日々一歩一歩前に進んでいきましょう。心から応援しています。