就活を始めてES・面接の準備をする際に実施する必要性が出てくることが企業分析。ホームページを見ても特にわかる事も少なく、困っている方も多いと思います。 大前提、企業分析は社会人訪問など対面での情報収集が重要です。ネットの情報だと理解度が低くなる且つ情報の信ぴょう性が低いためです。しかし、まずは手軽なネットを使用したい方が多いはず。今回の記事では採用サイトや求人サイトの作成に携わってきた採用コンサルタントの立場から、ネットで企業分析をする中で最低限押さえておくべきポイントを解説します。情報の見方まで詳しくお伝えしますため、最後まで是非チェックしてください。 目次企業分析をやる目的は?企業分析は2つの目的があります。主に企業選択と選考対策に分けて考えると分かりやすいため、是非下記を意識してください。自分に合った企業を見つけるため就職活動は自分のビジョンが叶う選択肢を見つけるために実施するもの。自分のビジョンが叶うかは企業を分析してみないとわからないです。自分の将来身を置く環境を適切に選ぶためにも、企業分析には力を入れるべきです。他候補者と差別化するため自社の情報に対して詳しければ詳しいほど志望度が伝わります。つまり、企業分析をすればするほど他者と差別化できるのです。企業分析でネットにて注目すべき項目7選ここからはネットで企業分析をする際に見るべき項目を伝えます。採用サイトや求人票を作っていた採用コンサルタントの立場からの貴重な情報のため、他者と差別化できるポイントとなります。是非参考にしてみてください。①新卒採用サイトでメインに使用されている言葉(キャッチコピー)「今こそ改革の時」のような採用サイトを開いたときにすぐに出てくるキャッチコピーの事を指します。リクルーティングメッセージという欄に記載されている事が多いです。 こちらのキャッチコピーは、企業側が採用したい就活生が魅力的に感じるようなものに設定します。つまり、このキャッチコピーを見る事でどのような志向性の人物を求めているのかが予想することができます。 パッと見でこのキャッチコピーに共感できたのであればある程度の適性があると考えてよいでしょう。②採用サイトの写真採用サイトに使用されているあらゆる写真の事を指します。これらの写真もキャッチコピーと同じく、企業側が採用したい就活生が魅力的に感じやすいような写真を設定します。 真面目にプログラミングをコツコツ取り組む人を採用したい場合は一人でラフな格好でPCに向き合う写真を使用しますし、集団を引っ張っていくような存在を獲得したい場合は会議で仕切っている社員の写真を使用します。全ての写真には意図があるので、どういう人を求めているのかを知る目的で写真を見てみましょう。③社員インタビューこちらのインタビューの内容は企業が押し出していきたい会社の特徴を意図的に記載しています。このインタビュー内に記載してある内容は社風としての信憑性はある程度高いことが見込まれますし、この内容に共感した方は採用ターゲットに近いと認識しても良いでしょう。大前提、こちらのインタビューですべての社風が分かるわけではないので、実際に社会人訪問などで聞いてみる事がおすすめです。④決算説明会資料の今後の戦略「IR情報を見ろ」等の情報があらゆるサイトに記載されていますが、難しすぎるのであまりお勧めしません。おすすめするIR情報はたった一つであり、それが決算説明会資料です。この資料の後半に今後の戦略が記載されており、注力したい事業等が簡単に理解できます。「将来うちで何がしたい?」という質問に答えるにあたって企業のビジョンと重なっている場合は、この決算説明会資料で記載があった事業に携わりたい等を伝えると高評価となるでしょう。 決算説明会資料は上場企業に限りますが、「企業名 決算説明会資料」で検査すると出てきますので是非調べてみてください。⑤その企業の製品の比較サイトその企業の商材の魅力ポイントは、会社ホームページでは理解できません。理由は、顧客に対してよく見えるように内容を設計しているためです。実際の製品の特徴を知るためには、その製品の比較サイトを見る事がおすすめです。例えば、会計システムを商材としている企業であれば「会計システム 比較」のように検索するとその商材を利用したことのあるユーザーの生の声がピックアップできます。あくまでネットの情報のため信憑性は低いですが、参考程度に調べてみると良いでしょう。⑥仕事内容実際にどんな仕事をするかがわからないと働くイメージがつきにくいと思いますので、採用サイト内の仕事内容欄をチェックしてみましょう。 もし記載がない場合は、「食品メーカー 営業 仕事内容」のように検索すると大まかな仕事内容が理解できるはずです。⑦業界での立ち位置こちらは業界地図やカオスマップを見ると理解しやすいです。業界で何位でどんな企業が競合になるのかを理解すると、併願企業選択にも使用できますので是非実施してみてください。他者と差別化するための企業分析の情報源は?企業ホームページや会社説明会が基本的な情報源になりますが、それ以外で他者と差別化できる情報源を解説します。情報源① 社会人訪問やはり社員の生の声を聞くことが最も他者と差別化できます。自身が企業選択で重視しているポイントを事前に整理し、それが叶うかどうかを聞いてみましょう。情報源② その企業の製品の比較サイト上部に記載しましたが、実際にその企業の商品を使った人の声は貴重であり、その情報を伝える事でより商品理解度の高さをアピールできるためおすすめです。情報源③ 競合他社の企業説明会志望企業の競合他社の企業説明会にて、志望企業との違いを聞いてみましょう。志望企業の説明会だけでは得られない視点が手に入ります。これを実施することで自分が本当にその企業に入りたいのかを確かめられるだけでなく、他社を見たからこその志望理由を伝える事ができます。内定者の企業分析の特徴内定した方に実際にヒアリングした企業分析の方法についてお伝えします。どの程度やるべきなのか参考にしてみてください。自己分析で軸を確立している企業分析をした内容は面接の中で志望度を問われる質問にて役立ちます。志望度の説得度を上げるにはその人自身の確立されたビジョンがある事が必須条件です。 そのため、深い自己分析を行って将来のビジョンを確立し、そのビジョンを達成する事ができる企業選びの軸を設定していました。社会人訪問を多数実施する第一志望企業の社会人訪問を10名以上実施した就活生も居ました。ただ数をこなすだけでなく、過去に聞いた内容を改めて聞いてみる等情報のPDCAを回しながら社会人訪問を実施していた印象です。同じ年代の方だけでなく、上下の世代の方を紹介してもらうようにすると効率よく質の高い情報が得られるでしょう。まとめ今回はネットで実施できる企業分析の項目を主に解説しました。ここで声を大にして改めて伝えたい事は、ネットの情報はあくまで参考情報という事です。くれぐれもここで知った内容を調べるだけでなく、実際の生の声を聞く活動をするよう意識してみてください。