企業に応募する際に必ず求められるのがエントリーシート(通称ES)の提出。就活を始めるにおいて、初めての壁になる方も多いでしょう。特に、本選考用とインターンシップ用で書き方が異なるのか、そうでないかと混乱することもあると思います。この記事では、インターンシップの置けるエントリーシートの書き方やポイントを説明します。例文も併せて記載しますため、是非まずは例文を参考にしながら自身のエントリーシートに取り掛かってみてください。 目次インターンシップの選考はどんなESが通過する?本選考とインターンシップでは評価基準がやや異なります。インターンシップは、学生側がまだ就活を始めたばかりなので、実は選考スキル(ES、面接等)はそこまで期待していません。どちらかというと、今まで頑張ってきた事が主な評価ポイントとなります。それゆえ、学生時代に頑張ってきた事がある人は有利になります。ただし、学生時代の経験があまりない方でも、選考スキルが高ければ評価される可能性はあります。また、まだ本選考まで時間があるため、今頑張っている事があり、これからの伸びしろをインターンシップ選考で見せる事ができれば評価されることもあります。いずれにせよ、下記ポイントを押さえれば評価される可能性が高くなるので、是非ご確認ください。自分の人柄や経験を正確に表せているついついESでは結果を表す数字や賞等をアピールしがちですが、ここだけに執着してはいけません。結果は就活生全員がアピールするため、その結果だけでは区別がつきにくいのです。重要なポイントは、アピールしたいポイントの背景です。具体的には、ガクチカであればその成果を出せた背景やコミットできた理由、自己PRであればその性格特徴がどのように形成されたのか、志望動機であれば就活の軸ができた背景を記載することで、インターンシップ選考で評価されやすいエントリーシートが出来上がります。インターンシップに参加する明確な目的がある就活を始める上でまず初めに意識する事がインターンシップ。明確な目的を持っている人よりも、とりあえず就活をしなければならないためという方が多いです。そんな中で他の就活生と差別化するには、インターンシップへの明確な参加目的があることが重要。詳しくは下記「志望動機を書くときのポイント」で解説します。質問にしっかりと答えている当たり前過ぎて軽視しがちなのが質問に的確に答える事。インターンシップ選考を受ける方の多くが「ガクチカ」、「自己PR」の型を作っており、それを応用させて様々な質問に回答していくと思います。しかし、最近は企業側もそれを理解しており、微妙に異なる角度から質問を用意することも多いです。例えば、「学生時代に最も力を入れた経験は?」ではなく、「学生時代のあなたの一番の成果は何ですか?」のようなものです。大抵の就活生がガクチカをコピペして質問とズレた回答をすることが予測されるため、他の就活生と差別化するためには、事前に準備している型に縛られず各質問に回答する意識を持つことが重要です。【例文】学生時代頑張ったことを書くときのポイントインターン選考の学生時代頑張ったことを書く手順は下記です。①頑張ったことを端的に②頑張った背景③その時の課題④各課題に対してどのように解決したか⑤この取り組みでの学びや社会で活かせるポイントポイント・最初の一文目は具体的に記載する「部活動に力を入れました」や「英語の学習に力を入れました」のような表現はありきたりであり、他者と差別化ができません。 「部活動の何に特に力を入れたのか?」、「英語学習の何に力を入れたのか?」というようにもう少し具体的な内容を記載することでユニークな文章になります。インターンシップのエントリーシートでは、最初の書き出しをより意識するようにしましょう。・その時の課題は詳細に書き過ぎないよく困難なポイントをガクチカに記載するように言われますが、困難なポイントを書き過ぎると論点がずれやすくなります。それゆえ、その時の課題を例文のように端的に記載する事がおすすめです。例文私は留学先として、A大学にてマーケティングを学びたいと思っていましたが、受講要件のIELTSスコアを満たしていませんでした。 何としてもA大学に行けるよう、IELTSの勉強に力を入れました。最初はモチベーション維持やスピーキング力に悩みましたが、 その課題に対し友人を巻き込むことを実施し解決していきました。自分がIELTSスコア5.5計画を実施することをSNSで公開し、 一緒に達成する仲間を募集しました。2名が参加を希望してくれ、3名で目標達成を目指しました。モチベーションが上がりやすいよう、 学習スケジュールをシェアし合い、タスクが終わるごとに報告し合うこと、そして毎晩一日の振り返りを実施することにより、 計画的にモチベーションを保ちながら学習を進めていけました。 また、スピーキング力に関しては仲間と共に毎日大学の国際ラウンジで留学生と話したり遊びに行くようにして英語を毎日話せる環境を整えました。 結果、3名とも目標であった5.5点を超え、留学の権利を獲得することができました。 今回の経験のように、社会に出て目標を追う際には周囲を巻き込んで達成にこだわっていきたいと思います。【例文】自己PRを書くときのポイントインターン選考の自己PRを書く手順は下記です。①結論:「自分は~な人間です」or 「私の強みは~です。」②PRする内容の背景③具体的根拠④その特徴を社会でどう生かしていきたいかポイントPRしたい内容はユニークにする。主体性やリーダーシップと言われても定義が大きすぎて印象に残りにくいです。印象に残るためには、少しユニークさを加えることがおすすめです。 下記テクニックに沿ってアレンジしてみましょう。テクニック①:ワードを具体化するPRしたい要素が「主体性」なら 、「指示されたことは必ず一番に取り組む」に変換する。 テクニック②:比喩を使う PRしたい要素が「素直さ」なら 、「スポンジのような素直さ」と言い換えるテクニック③:モットーを使う PRしたい要素が「傾聴力」なら、「 私の強みは傾聴力です。まずは相手の話を全て聞くことをモットーにしています。」と自分の信念を語る。例文私は「凡事徹底」をモットーに行動し、周囲の信頼を得てきました。 幼少期から無遅刻無欠席を徹底し、周囲から評価を得た経験から、当たり前な事を誰よりも極めるようになりました。 中学生時代の野球部では、実力はありませんでしたが、声出しやグラウンド整備を誰よりも率先して行ったことでキャプテンに選出されました。 現在のアパレルのアルバイトにおいても、時間内に指示された作業を終わらせたり、毎度の報連相を徹底することで ペストアルバイト賞に選出され、現在は新人指導を任されるほどの信頼を得る事が出来ました。 社会人になってからも凡事徹底を意識し続け、社内外からの信頼を得ていきたいです。【例文】志望動機を書くときのポイントインターン選考の志望動機を書く手順は下記です。①私のビジョンである「~」が叶うかを確かめるため、志望しました。②ビジョンの背景③ビジョンが叶う根拠④インターンシップ当日にビジョンが叶うかを確かめるために何をするかポイント・サービスや商品に興味を持ったのような内容にしないよく「貴社の商品を毎日使っています」のような内容を書く人が居ます。企業はファンではなく、利益を出す社員が欲しいため、このような内容はNGです。重要なのはビジョンが叶うかを確かめるという書き方をして目的を明確に提示する事です。・ビジョンが叶う根拠は会社HPからの抜き出しでOKESを記載する前に社会人訪問をしたり説明会に参加するのがベストですが、難しい事も多いと思います。そのため、ビジョンが叶う根拠はあくまで会社HPからの抜き出しで構いません。しっかりビジョンを固めておくことで他候補者と差別化できるため、ご安心ください。例文「顧客のために全力投球できる仕事」というビジョンが貴社で叶うかを確かめるため、志望しました。 幼い頃から友人の悩み相談を受ける事が多く、真剣に向き合う事で悩みが解決し、相手がポジティブになる経験をしてきました。 この経験から、目の前の顧客のためにとことん向き合える環境で働きたいと思うようになりました。 貴社はお客様第一を理念に掲げており、顧客からの意見を回収する仕組みや顧客の悩み起点でサービス開発をしている点で 私のビジョンが叶うのではないかと考えています。インターンシップ当日はワークを通じて顧客の悩みをヒアリングする方法や 実際の商品開発に営業としてどのように意見出しをしていくかを学んでいきたいです。インターンシップ選考のエントリーシートで意識したいポイント本選考・インターンシップ選考どちらにも言える事ですが、書類選考担当の事を意識した内容にしましょう。企業側は忙しい中、多い場合は1日100枚以上のESを見ます。設問が2問だとすると、1人分を数分で合否判断する事となります。瞬時に合否判断を出してもらいやすいよう、下記を意識してみましょう。30秒で読んで理解できる内容にする上記の通り、書類選考担当は時間のない中エントリーシートの選考を実施します。ほぼほぼ流し見で合否判断をしなければいけないため、それでも理解できるような内容にする必要があります。そのためには下記を意識してみましょう。・一文目を見ただけで何を書いているかわかるようにする・論点は一つにする・適宜「」や数字を使う完璧主義になり過ぎない上記の通り、インターンシップではあまり選考スキルは問われません。他の候補者も同じようにESを書き始めたばかりなので、品質が低い可能性が高いです。それゆえ、完璧主義になる事にこだわる事よりも、いかにエントリーシートの量を出すかの方が合格のカギとなります。完璧主義になり過ぎてエントリーシートの提出を諦めるくらいなら急いで出してしまった方が得策です。まとめ本記事ではインターンシップ用のエントリーシートの書き方に着目しました、評価されやすい書き方について詳しく記載しましたが、残念ながらこの中のテクニックだけでは限界があります。今後本選考を見据えて評価されるようになるためには、エントリーシートの中に書くエピソードを更新する必要があります。つまり、ESを書く練習をするのも良いですが、それよりも就活以外のESに書くための活動に力を入れる事が重要になります。それゆえ、まずは就活以外のアクションを頑張って頂き、その頑張りを是非本稿の例文に当てはめてESを書いてみてください。エピソードが魅力的で本稿のポイントを抑えれていれば、自ずと良い結果に繋がるでしょう。