就活をするにあたって、まず最初に自己分析から取り組む学生も多いかと思います。しかし「何から始めていいかわからない」「どんなものが自己分析の役に立つか知りたい」という声を学生からよく聞きます。今回は、日本社会に初めて「自己分析」という言葉を広めた「キャリアデザインスクール我究館」が、 「自己分析」×「本」というテーマで 「自己分析をやり始めるのにおすすめの本を知りたい」 「無料のツールではなくちゃんとしたツールで自己分析をやりたい」 といった人に向けて、自己分析のおすすめ本についてお伝えしていきたいと思います。 目次自己分析の本って就活のために買うべき?結論、自己分析の本は就活に多いに役に立つため、1冊は持っておくことをおすすめします。ワークシートなどのアウトプットができるタイプの自己分析本でしたら、ただインプットしてなんとなく自分のことを分かった気になるだけでなく、アウトプットをすることでその精度がより高まってきます。また、アウトプットによってESや面接の練習にもつながります。まずは1冊手に取ってみて実践することをおすすめします。初めの1冊として効果的な自己分析本を本記事でご紹介させていただきます。本の他にも自己分析ができるツールはありますので、併用して使うことをおすすめします。効果的な自己分析本の選び方自己分析のワークシートや質問が記載されているか自己分析は、文字通り自分自身を分析し、自己理解をするためのもので、まず自分自身の考えをアウトプットする必要があります。 そのため、「自己分析とはー」と書かれているだけでなく、ワークシートや質問集などでしっかりと自己分析のやりかたが明確になっているものを選びましょう。 自己分析本を読むだけでは全く意味がないので気を付けてください。本の売り上げや著者の実績はどうか「自己分析 本」と調べると、多くの本がヒットします。有名な本もあれば、新発売の本があったり、最近はkindle unlimitedで無料で読めてしまう本も増えてきました。全ての本を読むわけにもいかないと思うので、当たりはずれを見極める方法として、売り上げ実績や著者や会社の実績を参考にするといいでしょう。ベストセラーになっている本はそれなりの理由がありますし、著者や発行している企業や組織が信頼できるところであれば、比較的信頼に値します。 もちろん本との相性もありますが、大はずれの本を引く確率は下げることができます。事例やアドバイスは豊富か本を読みながら、自己分析を進めるとしても、なかなか思うようにいかなかったりつまづいたりすることも多いです。 そのときに、他の人の事例やアドバイスが豊富に書かれている本の方が、つまづいたときに参考にしやすく助けになることが多いでしょう。特に就活生の場合、就活のために自己分析を行うため、就活での事例やアドバイスなどが書かれているものの方が、よりわかりやすいと思います。就活におすすめの自己分析本5選おすすめ本① 絶対内定自己分析といえば、学生・社会人問わず15年連続でベストセラーとなっている『絶対内定』がオススメです。絶対内定は、94枚ものワークシートで自分のことを言語化することにより、徹底的に自己理解をきっかけに自分と向き合ってもらうものです。ワークシートに取り組んでいると、どんどん自分のことがわかるようになっていき、自分の可能性を信じる力=自信を育めるようになったり、自分の本気や本音を認識することができたり、面接でどんなことが尋ねられても本質的な返答ができるような設計になっています。読者の多くは、絶対内定を読み始めたとしても多くがワークシートを途中で投げ出してしまいます。つまり、自分の本音と向き合うことが怖かったり、ワークシートの多さによる抵抗によって逃げだしてしまうのです。絶対内定をやりきった後に残る達成感と高揚感、そして湧き出る自信は素晴らしい!と、絶対内定を終えた学生や我究館の卒業生は声をそろえて言います。それだけ絶対内定の力、自分と向き合い自信をつける力は絶大です。絶対内定を完走するだけで、他の就活生と圧倒的な差別化が図れるようになります。おすすめ本② さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.034の資質から、自分の資質を診断し、その資質にあった行動アイデアが書かれている本となります。 200ページ以上ありますが、実際は34の資質のうち上位5つの資質の部分を読むかたちになるので、実質自分に必要な部分は30ページほどとなります。あまり気負わずに手に取ってみてもいいと思います。この本には、アクセスコードがついており、HP上で入力するとストレングスファインダーという強み診断のウェブテストが受けられます。中古で買ってしまうとアクセスコードが使用済みになっている可能性が高いので新品で購入するようにしましょう。ストレングスファインダーとは、米国のギャラップ社が開発した才能診断ツールで、Web上で177個の質問に答えることで、自分の才能(=強みの元)がわかるものとなっています。 この本のアクセスコードでは上位5つの資質が明確になり、全てを知るには更に課金が必要ではありますが、ビジネスマンの調査結果を元に作られたプログラムなので、仕事やキャリアに特化した自分の才能を知ることができます。おすすめ本③ メモの魔力SHOWROOM株式会社の前田裕二さんが書いた本で、ご自身のメモ術を元に夢を言語化し実現する方法を記した本です。メモによって情報をアイデアに変え、メモによって自分自身を見つめなおし、メモによって夢を叶える方法が事例や方法と共にわかりやすく解説されています。メモには、ファクト(事実)を記録するためのメモと「知的生産のためのメモ」があり、後者をとても重要視しています。 ファクト(事実)を抽象化し、転用することにより知的生産を高めていけると述べています。 自分のことを「具体化」し「抽象化」すれば、自分の本質にたどり着くことができます。メモによって自己分析を繰り返し行えば、自分がやりたいことをはっきりさせることができます。巻末に自分を知るための自己分析1000問があり、これをこなすことによって人生の方向性を指し示す軸を見つけることができます。おすすめ本④ ハーバードの自分を知る技術ハーバード・ビジネススクールのキャリア相談室長だったロバート・カプランが書いた本です。 ゴールドマン・サックスで副会長まで務めたハーバード・ビジネススクール教授の彼が、就活をはじめ、転職、人間関係、昇進など、学生や社会人の悩みを聞いてきたなかで生まれた「ハーバード流人生戦略のロードマップ」を描ける本となっています。「自分は本当は何がしたいのか」 「あなたにとって「成功」とは何なのか」 「あなた自身の成功をどうやって手に入れるのか」 といった、本質的な問いを通じ、他人の尺度ではなく自分軸でキャリアや人生を考えられる本になっています。元米財務長官、元ゴールドマン・サックス会長兼CEOの ヘンリー・ポールソンも 「ロバート・カプランは長い間、企業幹部や若いプロフェッショナルのメンターやコーチを務めてきた。彼以上にコーチングに優れた人はいない。自分をよく知り、潜在能力を発揮しようとする人にとって、この本は最良のガイドとなるだろう」 と推薦をしている良書となっています。おすすめ本⑤ 1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書自分を知るためには、他者がどのような考えを持っていて、自分とどう違うのかを認識する事も重要です。 そんな他人の、それも一流のプロフェッショナルの仕事に対する考えや想いを365人分知れるのがこの本です。30万部突破のベストセラーで、読者が選ぶビジネス書グランプリ総合グランプリ受賞作です。 稲盛和夫氏、王貞治氏、羽生善治氏、柳井正氏など、ジャンルを超越した豪華な人々へのインタビューが掲載されており、日めくり形式で365人分あります。 各界第一線で活躍する方の仕事術や発想法に触れられるのみならず、深い人生体験に根ざした生き方の哲学も味わえることで、仕事力とともに、人間力も知ることができます。読めば心が熱くなる本です、自己分析につかれたときは、ぜひ他人の考えに触れてみることをおすすめします。自己分析の本を使う際の注意点読むだけで満足しない自己分析本あるあるとしては、読んで満足してしまってその後のアクションにつながらない点です。 自己分析の本来の目的は、自分を知ることだけではなく、自分の強みや弱みと向き合い、アクションを起こし自分の目標や理想に近づくことです。自分を知るだけであれば、簡単な心理テストや占いと何も変わりません。 就活で、本当に自分の行きたい企業に内定したり、自分が本当にやりたいことを実現するためには、本質的な自己分析を行い、自分を高め理想に近づくためのアクションを起こしていく必要があります。ワークシートは本音で書く自己分析の結果は、誰かに見せるためにやるものではありません。また、面接のときに面接官に話すためにやるものではありません。 自分を知り、自分を高め、自分の未来を描くためにやるものです。本音で書かなければ全く意味がありません。思い出したくないこと、書きたくないことを書けるようになったとき、必ずその人は強くなります。自分に対して隠し事を持たない状態になるということは、自分に対して逃げない人になるということです。 ワークシートは本音で本気で書きましょう。1周しただけで終わらせない自己分析のワークシートは1周するだけだとなかなか自分の本質部分までたどり着けません。 何度もやることで、より自分の深いところまで思考を整理することができ、より深い自己理解が可能となります。自己分析を行っていく中や、就活を進めたり、選考で受かったり落ちたり、社会人と話をしたりするとどんどん成長していきます。 学生から社会人へと変わっていくのです。そうなると、自分の感じ方や受け止め方も変わってきます。 例えば過去の原体験ひとつにしても、事実は変わりませんが、解釈が変わってくるのです。視座が高まり、より広い目線で自分の出来事について言語化できるようになります。1度自己分析をしただけでやめてしまうのはとてももったいない。ぜひ何度も繰り返し行い、自分の考えをアップデートしていきましょう。自己分析本に関するQ&A自己分析の本って必須なの?結論、自己分析のために本を買うことは必須ではありません。本以外にもインターネットや他の人との会話など、自己分析ができる手段はあります。しかし、自己分析の導入としてまずは本を読んでワークをやってみるというのは有効です。自分に合った方法を探しつつ、あなたなりの自己分析をしていきましょう。自己分析の本はどれくらい読んだほうがいい?最低でも2種類は自己分析本を読むことがおすすめです。本によって自己分析の方法に違いがあるため、読み比べをしてみて自分に合うやり方を模索していきましょう。まとめ以上、自己分析本についての記事はいかがだったでしょうか。上記で何度かお伝えしている通り、自分を知ることだけではなく、自分の強みや弱みと向き合い、アクションを起こし自分の目標や理想に近づくことです。 また、学校のテストと違って正解はありません。 暗記したり理解すればいいというものではありません。 何度も何度も繰り返し行うことで、自分と向き合い成長していくことがとても大切です。本来であれば就活が終わったら自己分析が終わる、ということでもありません。 成長をしたいと思うのであれば、生涯にわたり自分と向き合っていくことが重要です。 面倒くさいとか、嫌だとか、意味ないんじゃないかとか、甘えたことをいう前にまず本腰を入れて自己分析をとりあえず始めましょう。 やってみれば、「やってよかった」と自分で気が付くはずです。