就活のエントリーシートで、必ず書くと言っても過言ではない自己PR。しかし、多くの学生が「エントリーシートの自己PRで何て書いたらいいかわからない」と困っています。 確かに、今までの人生の中で、自分の強みを相手に伝える場面などは中々なかったと思うので、どう伝えたらいいかわからなくなる気持ちはよくわかります。そんな方達に向けて、この記事ではエントリーシートの自己PRのポイントを紹介し、自己PRでどのポイントをチェックされるのかを伝えていきたいと思います。また、実際に我究館に通った生徒の例文も載せるので、ハズレのないESを書きたいと思っている人にもおすすめです。 目次企業がESで自己PRを書かせることでチェックしているポイント強みや弱みはなにかまずあなた自身の強みや弱み、そしてそれに伴う経験やスキル、成果などを企業側は見ているため、それらを具体的に示すことが重要です。強みは企業で成果を出す上で必要不可欠なものになりますので、どんな強みがあるのかを確認してきます。どんな強みがあり、そしてその強みがなぜあなたに備わっているのかをしっかりと記載しましょう。また同様に弱みもしっかりと把握しておくことも重要です。そうやって、学生ががしっかりと自己分析を行い、自己理解ができているかどうか、そしてその強みが本当にあるのかどうかを確認し、ポテンシャルやその企業における適性を判断していきます。価値観や人間性企業は、決してESがしっかり書けている学生を採用したいわけではありません。これから一緒に働いていきたい学生を採用したいのです。つまり価値観や人間性が企業の文化と合致しているかどうかを重視しています。ですので、うわべの自己分析で出てきた価値観や嘘で塗り固められた価値観では全く相手に伝わりません。等身大のあなたの思いや考えを本音で伝えるようにすることが一番人間性を伝えるためのポイントになります。嘘をついてもほとんど面接でバレますし、仮に内定できたとしてもその後の社会人生活でずっと偽り続けるのはとても大変です。内定はゴールではなくスタートです。そのことを忘れないでください。企業が求められている能力や素養があるかどうかもちろん、能力やポテンシャルがそもそもあるのかということもしっかりチェックしています。企業は過去の経験やプロジェクトでの問題解決能力や成果を聞くことによって、それらを判断しています。口ではどれだけ大きなことを言っていたとしても、実績としてそれが表れていないのであればアピール材料にはなりません。また、その経験の中でどのような役割を果たしていたのかも重要です。特にチームで出した結果をアピールする場合、あなた自身がどのような役割で具体的にどんなことをしていたのが明確でないと、あなたがいなくてもその結果が出ていたのではないかと企業は思ってしまいます。しっかりと自分の能力をアピールできるよう言語化力をつけていきましょう。ESで通過した自己PRの特徴自己変革力がある社会人は、必ず失敗や挫折を経験します。入社時のままの人間性で通用する人はいません。自分を変化させる自己変革力が求められます。自己変革力がある人は、入社後にどんな壁にぶつかっても変化・成長し続けられると伝えることができ、今後の将来性をアピールすることができます。人間関係力がある仕事とは、人と人とが関わり合いながら進めていくものです。同じ職場の中には、苦手な人や、モチベーションが低い人、考え方や価値観が違う人、国や文化が違う人など多種多様な人がいます。その中で立場を超えて人間関係を構築する力があるのかどうか。人間関係を調整したり発展させることができるのかということが見られています。コミットメント力がある仕事には、必ず目標があります。それに対し、どれだけ執着し。結果を出せるのか。それは社会人としてとても重要な力です。学生時代に結果にコミットし、やり切った経験のある人は、社会に出ても同様に力を発揮できる可能性が高いと企業は考えています。コミットメント力がある人の評価は高いでしょう。想像力がある形ある商品をもたない、無形商材を扱っている業界や企業では、特に想像力が問われています。これらの業界は、アイデアや事業を生み出すことによって、ビジネスが成立しています。それだけにどれだけ新しい価値を生み出す人間なのかが注目されています。学生時代に0→1を生み出した経験がある学生は評価されるでしょう。課題解決力がある課題や問題を抱えていない組織は存在しません。課題や問題に対して、解決策を提案し実行する力を有している人材は常にどの企業でも求められています。PDCAサイクルをどれだけ回せられるか。学生の間からPDCAサイクルを回し続け結果を出している人は仕事においても再現性が高いと判断され、高い評価を得る事ができるといえます。チームワーク力がある企業に入るということは、チームに入ることです。お互いの能力を掛け合わせて、1人では実現しないことを実現するのが、組織の良さであり強みでもあります。特に日本企業はチームワークを重視される傾向が高いです。ゆえに協力する力、協働する力が重視されています。学生時代にチームワーク力を発揮した経験がある人は、組織に戦力になることが期待できると言えます。通過するESの自己PRのフレームワーク①結論を最初に述べる何が自分の強みや価値観なのか、まずは結論を簡潔に述べましょう。1文目が読みづらいとそのあとの文を読む気がなくなってしまいます。まず1文目でだいたいの内容がイメージできるようなものを書けるようにしていきましょう。②原体験や背景なぜその強みや価値観があるのか。自分の原体験や背景を伝えるように書くといいでしょう。一つのエピソードにしても、なぜそれを行ったのか、それに取り組んでどんな思いを抱いたのかは人それぞれ違ってきます。そこにその人らしさが出てきますので、そういった自分のコアをしっかりと伝えられるようにしましょう。③具体的なエピソード上記PRポイントを伝える上で、具体的なシーンや経験を伝えていきましょう。自分の価値観や強みが発揮されたエピソードをしっかりと伝え、読み手が鮮明にイメージできるようなものが書けるとGOODです。④今後の展望その価値観や強みを元に、今後どんな社会人生活を送っていきたいのか、企業でどのように活躍していきたいのかといった展望を記していきましょう。今後の展望を書く事によって、読み手も自社が目指している方向とマッチングするのか判断がしやすくなります。【例文】我究館生のESの自己PR事例① 多様性と人の長所を見つけられる力をアピール私は多様な個性や考え方に向き合い、その人の良さを見つけながら接することができる点が強みである。私は幼少期の頃、引っ越しを三度経験した。はじめは新しい環境に馴染めず苦労をした。クラスの輪にも入り込めず1人で過ごすこともあった。しかし新しい環境や考え方の違いに触れる事が自分の世界を広げられると気づき、楽しめるようになっていった。また人と関係を築く上で、その人の良い所を見つけながら接していくことが関係を深められると学び、「良い所探し」をしながら様々な人と良好な関係を築いてきた。それらの経験により、アルバイト先のカフェで新人が入ってきた際は、その人の良い所やできる所を見つけながら教えるようにしている。その結果、自分が担当した新人は、仕事を楽しみ、長く働き続けてくれている。この長所を、貴社でお客様に寄り添いながら良さを引き出し、「自分らしく働ける場所」を提供する上で活かしていきたい。(392字)事例② 巻き込み力をアピール私の強みは、仲間を巻き込んでいく巻き込み力だ。小学生の頃からサッカーや学級委員などを通じ、他者と協力して物事を進めていくことにやりがいを感じていた。私にとって仲間と共に一つの目標に向かって切磋琢磨することは、結果はもちろんその過程も楽しみながら行えるものであった。大学生活でその強みが活きた経験がゼミ活動である。学部内で人気の高いゼミに入ったが、教授からの一方的な講義形式のゼミに不満を持つ学生が多いことを課題に感じていた。私もそう思い直談判したが、聞く耳を持ってもらえなかった。なぜなのかを考えた結果、ただやりたいという想いだけを押し通していた自分に気づいた。そこで私は姿勢で示そうと、まずゼミ後に教授に張り付き、質問攻めにした。教授が受け入れてくれるようになると、徐々に仲間を増やしていき2,3人で質問していった。継続するうちに、ゼミ終了後は教授への質問タイムとなり、自然とディスカッションに発展するようになった。その後、ゼミの後半に30分のディスカッションタイムを設けることが正式に決まった。このように、組織のため、自身の成長の為に何ができるかを考え、仲間を巻き込んで行動し、社会に貢献していきたい。(500字)ESの自己PRで意識したいポイントとは?その強みを企業でどう活かすかまで考える企業ごとに、あなたの強みをどう活かせるのかといったレベルまで考えてエントリーシートを書くようにしましょう。企業は自己PRをエントリーシートに書かせることによって、どのように活躍してくれるのかを見ています。企業ごとにアピールするエピソードや強みを変えてもいいので、入社後に活躍をしている自分をイメージしていきましょう。具体的な数字も入れる強みの根拠となる数字を、できるだけエントリーシートの自己PRには入れるようにしましょう。出した実績やその過程が具体的であればあるほど、あなたのエントリーシートを見る人事の方は、その時の状況をイメージしやすくなります。今現在エントリーシートでアピールできるような数字がなかったとしても、常に具体的な数字の目標は追うような意識を持っていると、社会人としても活躍がしやすくなります。あなたの想いも入れるエントリーシートの自己PRは、単にあなたの強みや実績だけをアピールするのではなく、あなたらしさも入れるようにしましょう。「なぜそれをやろうと思ったのか」「どんな思いで課題に取り組んだのか」「結果から何を学んだのか」など、あなたなりの想いが入ったエントリーシートが独自性を生みます。単に結果を出せる人ではなく、企業のカルチャーにマッチしているかや周りの人にプラスの影響を与えられるかどうかも重要な要素です。だからこそ、エントリーシートの自己PRにはあなたらしさも存分に出していくようにしましょう。まとめ以上、エントリーシートにおける自己PRの書き方はいかがだったでしょうか。自己PRを書き始めようとしているあなたに最後にひとつアドバイスです。まずは、エントリーシートを書き始めてみましょう。 書きながら、自分の考えが浅い部分や書いていることの矛盾などがでてきます。この作業を少しずつすると、だんだん今まで感覚的だったものが少しずつ言語化されていき、最終的に整理されるようになってきます。いきなり100点のものは書けません。少しずつブラッシュアップする気持ちで、まずはエントリーシートを書き出していきましょう。