会社選びの中で就活生が悩むポイントが会社規模。基本的には大手企業の良さを唱える人が多いですが、最近は”ベンチャー”や”スタートアップ”という言葉が広まってきました。時代背景的に大企業が安心とも言えなくなった中、自分自身はどの会社を選ぶべきなのでしょうか?この記事では大企業・スタートアップのそれぞれの特徴をご紹介します。この記事を読めば迷わずどちらを受けるべきかを判断できるようになるため、是非参考にしてみて下さい。 目次大企業の特徴大企業の定義は実は明確にはありません。一般的には中小企業以外の会社とされ、日本の企業約421万社のうち大企業は0.3%程となります。そんな大企業の特徴は下記となります。福利厚生が充実大企業は社員とその家族に対しての補助が盛んに行われる傾向があります。代表するものとして「住宅手当」、「退職金制度」、「家族手当」等があげられます。特に住宅手当は企業規模が大きければ大きいほど支給額が多くなることが特徴です。また、他にもジムが無料で使えたり、契約しているホテルが安く使用できたりと会社の特徴を活かした制度が福利厚生として設定される事が多くあります。賞与(ボーナス)が多い中小企業が平均1~2か月分であるに対して、大企業は平均2~2.5か月分と言われて居ます。教育制度が充実社員を教育する部署があり、社員教育が手厚い事が多いです。社内での研修はもちろんのこと、外部の研修機関の教育が無料で受けられたり、資格取得の支援金が出るケースもあります。残業時間の管理が手厚い会社の信用を保つためにも、労務担当が勤怠管理を厳重に実施している事が多く、残業時間の管理や有休消化の進捗状況などをチェックしてくれます。不当な労働環境から守ってくれる意味でも安心できる環境と言えるでしょう。意思決定が遅い従業員規模が大きい関係で意思決定の際に多くの上司に承認を貰わないといけない事態が発生します。平均給与が高い上記の賞与が多い関係もあり、平均給与が中小企業に比べて月収5万円程高くなることが多いです。1人当たりの仕事の幅が狭い従業員が多い事を利用し、社内の分業化を実施し業務効率化を図る企業が多いです。 大企業への入社のメリット経済的安定高い収入や様々な手当をはじめとした豊富な福利厚生があるため、経済的に安定した生活が送れるでしょう。それに加え、近年のコロナ禍のような世界的な危機が起こった際も、リストラや給与削減が起こりにくい事も特徴です。手厚い教育制度「いきなり営業に行かされる」、「マニュアルがない」等が発生しにくいのが大企業の特徴です。社会人マナーから専門的知識まで一から教育し、且つ誰でも成果が出しやすいようにマニュアルが用意されている事が多いです。社会的信用営業活動等、社外との取引において大企業は名前が知れており、信用度が高いため営業がしやすい事が特徴です。プライベート面においてもクレジットカードが作りやすい、ローンが借りやすい等のメリットがあります。また、あまり知られていないポイントではありますが、転職活動においても大企業からの転職は有利になりやすいです。大企業に在籍する事で質のいい教育を受けていると認識され、即戦力だと認識されやすいためです。ワークライフバランスが整う労務管理が徹底されているため、有給取得が義務化されていたり、残業時間が少ない傾向にあります。仕事以外のプライベートを大事にしたい人にはありがたいポイントです。 大企業に向いている人今まで勉強を真面目に実施してきた人大企業はある程度上層部からの方針が出され、その方針に向かって真面目に堅実に取り組む方が評価されます。そのため、言われた事や皆が頑張らなければならない事に真面目に取り組んできた方にはおすすめです。プライベートで大事にしたい事が多い人仕事以外でプライベートにて成し遂げたい事が多い方は、ある程度ワークライフバランスや収入が担保されるため大企業への就職が近道になるでしょう。規模の大きい仕事がしたい人大企業には資金があるため、大金を動かしたり、多くの人に影響を与える仕事ができます。「自分のやった仕事を周りに自慢したい」のような方は大企業でのお仕事がピッタリです。大企業はやりがいがないの?「大企業は会社の歯車として働くためやりがいがない」といった声が聞こえることがあります。結論、大企業だからやりがいがないということはないです。大企業はその資本力やリソースを活かして、スタートアップよりもダイナミックな仕事が経験できたりします。一方で、スタートアップは小回りが効くため、環境の変化に敏感で変化が激しい仕事が経験できます。それぞれの特徴においてどっちが自分に合っているかという問題なので、大企業だからやりがいを感じない、スタートアップだからモチベーションを上げられるといったことではないでしょう。自分の特性について考えてみて、どっちが合っているかを検討してみましょう。 スタートアップの特徴スタートアップとは、急成長中の組織の事です。その特徴は下記です。先見性があるビジネスを行っている急成長をしている理由は今後も注目されるような領域でビジネスをしているため。最先端のビジネスに携わっている感覚を持つことができるでしょう。意思決定が早い急成長するには意思決定スピードが早い事が重要となります。社員に裁量が与えられる事が多いです。成果にこだわる姿勢が強い急成長する企業はそれなりの先行投資も実施するため、結果が重要です。そのため、結果にこだわる社風であることが多いです。結果主義(not 年功序列)成果を出さない人は取り残されるのがスタートアップ。逆に言うと成果を出せる人は様々な事に挑戦させて貰える風土があります。働くスタイルがラフ楽しんで快適に仕事ができるように、リラックスして働ける環境が整っている場合が多いです。リモートワークを柔軟に実施していたり、フレックスタイム制を導入していつ出社しても良いようにしたり、オフィスに緑やソファー、昼寝場が設置されている事もあります。ワークライフバランスが取りづらい急速に成長するためにはある程度の労働時間が必須。成長志向の方が多いため不満は出にくいですが、休日に仕事をしたり残業が多いというような事が発生しやすいです。 スタートアップへの入社のメリット成長できる1人あたりの仕事量や責任が重いため、仕事自体はハードになります。ですが、その分様々な仕事を経験することができ、社会人としての経験値を早く積むことができます。また、若いうちから成果を出せば昇進することができるので、マネジメント経験を早くに詰める事も成長に繋がる一つのポイントです。会社の成長に貢献している実感を持ちやすいスタートアップは社会に対しての強く大きなビジョンがあるため、その実現のために日々頑張り、少しずつ会社が大きくなる事を経験するのは何にも代えがたいやりがいとなるでしょう。自由に仕事ができるラフな服装で自由な場所でのびのびと仕事ができるような環境が多いため、海外のような先進的な働き方ができます。成果を出せば若いうちからでも評価される結果主義のため、結果を出せば20代からでも給与アップや昇給が見込めます。スタートアップに向いている人とにかく成長したい人若いうちから成長企業の様々な事に挑戦できるため、成長志向の方にはピッタリの環境です。忙しさを楽しめる人前向きに自分や企業の成長のために働く事にやりがいを感じられる方がスタートアップにて活躍する人の特徴です。他人に押し付けられず自分の意志で仕事がしたい人決められた事はほぼなく、社員それぞれの意志を尊重する会社であることが多いため、主体的に行動できる方にはおすすめです。どっちがいいかを選ぶには自己分析が必要大企業・スタートアップ、どちらが良いかを判断するためには自分自身の特徴を知る事が重要です。自己分析にて、下記3点の質問の回答を考える事でどちらが向いているかどうかを認識することができます。・今までの人生でどんな時に活躍できていたか?・今までの人生でどんな時に辛く感じたか?・人生を通して大事にしていきたい事は何か?是非今までの人生を振り返りながら紙に書き出して見てください。まとめ大企業とスタートアップでは働き方もその後のキャリアも大きく異なります。それに加えて重要なのが周りからの目。一般的には大企業に入ることが正とされることが多く、スタートアップに行くことで反対される事は起こり得ます。だからと言って大企業を選ぶことで自分に合わず転職してしまう事も本末転倒です。それゆえ、自己分析を徹底的に行い、自分の特徴が分かった後に今回の記事の特徴を踏まえて受ける企業を決めてみましょう。とは言え企業毎に特徴が異なってくるので、現場社員の話を聞くことが最もおすすめです。今回の記事の内容を仮説として使用し、現場社員に実際の話を聞くとよりリアルな情報が回収できるため、実践してみましょう。